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ネットワーク業界誌「ネットインサイダー」
Ｎｏ．０３９
http://www.nextlink.ne.jp/info/ninside/
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■ 目次 ■
◆トップインタビュー
株式会社サムスル
代表取締役 渡邊 裕晃 氏（１）
ＷＥＢサイトやメールマガジンなど、規模の異なる多数の
媒体を多数扱っておられますが、「力のある媒体」に何か
共通点はありますか？ |
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■■ トップインタビュー ■■
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株式会社サムスル
代表取締役 渡邊 裕晃 氏（１）
西暦２０００年のオンライン広告費は３００億円規模になると予想され、今後も市場拡大が予想されています。新年第１回めのトップインタビューは、オンライン広告代理店
株式会社サムスルをたずねました。同社は、オンライン広告市場誕生初期からの豊富な経験による媒体の選択眼と、フットワークを武器に成長を続けています。
株式会社サムスル
http://www.samsul.co.jp/
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>> 研究者志望の大学院生から、ベンチャー企業へ
━━━ まず、会社の立ち上げの経緯を教えてください。
渡邊氏（以下 渡邊）：大学を卒業後、大学院に進んで研究者を志していた時にアルバイトを探しました。そこでたまたまメールニュース社の才式さんのところで、講演会の原稿起こしなどの手伝いをやりました。そこから才式さんにいろんな人を紹介してもらううちに研究者よりもこの業界の方が面白いという風になって。
その後やっぱり自分でやった方が面白いということで独立しました。今でも才式さんとはつき合いがあって、協力していただいています。
━━━ 大学院では何を専攻されていたんですか？
渡邊：国際関係学です。実は私の母がインドネシアの出身で、サムスルというのは私のインドネシア名なんです。今も叔父や甥がインドネシアで仕事をしているんですが、そういうこともあって、今後はアジア市場での仕事をしたいと考えています。
>> 一人で会社を運営すると、仕事のノウハウがそのまま自分に蓄積される
━━━ サムスルは事実上渡邊さんがお一人でやられているわけですが、少人数でやっていることのメリット・デメリットなどがありましたらお聞かせ下さい。
渡邊：会社で扱う仕事のノウハウがそのまま自分に蓄積されるということでしょうか。それから、当然ながら固定費が低いといったことがあります。
━━━ お使いになっているマシンは何ですか？
渡邊：２年ほど前に学生だったときに購入したＧａｔｅｗａｙのマシンを使っていま
す。あまりハイスペックなものではありませんね。
>>売上５００万円／月、目標今期１億円
━━━ 月間の売上額と本年度の売上目標はいくらでしょうか？
渡邊：会社を立ち上げたのが今年の５月でそれから成長曲線を描いてはいますが、まだ凹凸があります。９月の末日で決算だったのですが、それでも月５００万程度です。１９９９年の１２月は１０００万円を若干上回りました。売上目標は今年の１０月からの年度で１億円を目指しています。
━━━ メール広告、バナー広告、それぞれ収入の比率はどうなっていますか？
渡邊：クライアントによって異なります。例えばライオンズマンションの大京さんの
場合は自社で原稿を作成すると非常に手間がかかるＤＭの仕事だけをうちに依頼されています。うちとしては、大手の代理店さんがやらないような、１件数千円からの細かな仕事を受けています。
━━━ サムスルは、大手代理店が扱わないような額の小さい広告を扱われますが、
利幅の小さい広告から利益を出す秘訣はありますか。
渡邊：小さい広告を扱うと件数を増やさなければならなくなります。そして件数が多くなると、例えばメールでのやりとりの時間などが無視できなくなる。そこで、工数を減らすためにメール広告のデザインのパターンをあらかじめいくつか作っておいて手間を簡略化したりいろいろ工夫をしています。また、原稿を早めにクライアントさんに送って間違いなどを指摘してもらったり。自分一人だとどうしても、誤字・脱字が生じてしまう可能性があります。
しかし、もともとこの仕事が好きなので、苦にはならないし効率化もできている状況です。
━━━ ＷＥＢサイトやメールマガジンなど、規模の異なる多数の媒体を多数扱っておられますが、「力のある媒体」に何か共通点はありますか？
（つづく）
渡邉 裕晃 （わたなべ ひろあき）
株式会社サムスル 代表取締役
略歴
１９７４年 東京都生まれ
１９９３年 青山学院大学
国際政治経済学部入学
１９９６年 インドネシア
ＭＥＲＤＥＫＡ大学短期留学
１９９７年 青山学院大学
国際政治経済学部卒業
１９９７年 上智大学大学院
国際関係論専攻入学
１９９７年 ベンチャー企業でアルバイト
１９９９年 株式会社サムスル
代表取締役就任
（取材・文： ネットインサイダー編集部） |